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肩関節(四十肩・五十肩)の問題について

本日患者さんから「四十肩・五十肩の体操について」のご質問を受けました。
聞くところによると昨夜テレビの番組で取り上げられていたようですが、腕が挙がりにくいとか、痛みで挙げられない等の肩関節の障害時の体操についてのご質問でした。肩関節の痛みは様々なので一般論では語れません。

テレビで行われていた以下の体操

1. 壁に指先を歩かせるようにして徐々に上に挙げていく運動

2. おもりを持って下にぶる下げて軽く円を描くように回す運動

この患者さんの場合はこれらの運動は適しませんでした。なぜなら、原因が違うからなのです。
テレビで放映するとどうしても一般的な症状として取り上げがちになるので、適さない方も多く存在します。以前にもテレビで見た体操をして痛めて来院するケースもありました。今回のこの方の場合は肩関節の痛みと挙上不可なのですが、第一肋骨の問題が原因で挙げられなくなり、肩関節に痛みを出現させていたのです。
その肋骨の問題を取り除くと痛みも消え、腕の挙上も可能になりました。もちろん情報番組で行っている運動でも栄養でも実施したいもの、勉強になることたくさんあります。ただ、痛みがある場合などは、専門家の指示を仰ぎ慎重に対処したいものです。